説明書の多言語翻訳|テクニカルライティング

技術翻訳 エクセレット株式会社

「翻訳作業における工程と納期の実情」 英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、製造業、工業、技術文書翻訳

2021年12月22日(水)10:00 流山市 晴れ 11℃ 北北西の風15km/h 湿度51% 最大紫外線指数1 低い

さて、翻訳会社、、
分かるようで分からない業界。

見積を依頼する際、料金はもちろんですが品質や納期も気になるかと思います。
料金が安くても、品質が低いと修正の手間がかかり外注した意味がなくなります。

また、品質が高くても希望の納期に間に合わないのであればよくありません。

では、翻訳会社はどのように納期を算出しているのか、
どうすれば納期を短縮できるのか、
品質の高い翻訳にどのように対応するか書いてみます。

■翻訳の工程
・翻訳前準備
支給された資料を確認し、翻訳作業用のデータを作成します。
また、翻訳者向けの指示書を準備します。

・翻訳
翻訳者が作業を行います。
1日の平均的な処理量は下記のとおりです。
英語 → 日本語:1,500~2,200ワード(単語)
日本語 → 英語:2,000~3,000文字
※処理量は分野や文書の種類、経験年数によって異なります。

・翻訳チェック
翻訳完了後に、
バイリンガルチェック(原文と訳文を見比べて内容を確認する行為)担当者が行います。
1日の平均的な処理量は下記のとおりです。
英語 → 日本語:3,000~5,000ワード
日本語 → 英語:5,000~7,000文字
※処理量は分野や文書の種類、経験年数によって異なります。

・最終検品
プロジェクトマネージャーがお客様への納品前に最終の確認を行います。

■納期の算出方法
一般的に納期は翻訳対象の文書のワード数/文字数から算出します。
たとえば、4,000ワードの英文を日本語に翻訳する場合であれば、
翻訳に2日、チェックに1日かかります。

加えて翻訳前準備と最終検品の作業を考慮して納期を算出します。
ただし、レイアウト成型作業や翻訳作業以外の作業が必要な場合、
納品までにさらに数日要することになります。

■納期を優先するときは
上記の方法で標準的な納期がわかりますが、
これでは希望の納期に間に合わないということもあるかと思います。
その場合、以下の方法で納期を短縮することができます。

しかし、納期を短縮する方法はリスクを伴うことがあるため注意が必要です。

・機械翻訳
現在、機械翻訳の精度が飛躍的に向上しました。
しかし、機械翻訳の出力結果をそのまま使用することができないというのが現状です。
不正確な個所があることを前提に参照する、文書の要点を把握するなど、
限定的な使用にならざるを得ません。

・機械翻訳+ポストエディット
上記のとおり、機械翻訳の出力結果をそのまま使用することにはリスクがあります。
そこで、訳文として成立する文章に仕上げるために出力結果の修正を行います。
この作業がポストエディットです。

ポストエディットは、通常の人手翻訳より生産性が高いため、
短納期での対応が可能になります。
ただし、品質は機械翻訳の出力結果に依存するため、
品質が用途に見合うかどうかを検討する必要があります。

・チェックを入れず翻訳のみ納品
通常の翻訳であれば、翻訳作業の後にバイリンガルチェックを行いますが、
バイリンガルチェックの工程を削減することで納期を短縮することもできます。
読みやすさは重要ではなく内容がある程度わかればよい、
修正は自分で対処する、
といった場合に有用です。

・複数の作業者で対応
複数の翻訳者/チェッカーで作業を行うことで、作業期間を短縮することができます。
ただし、作業に携わる人数が増えることで、
表現、用語の不統一といった問題が発生するリスクがあります。

■品質を優先する時は
文書の性質や用途によっては、
正確性や日本語の読みやすさが重要であるといったケースがあるかと思います。
そのような場合、品質向上のためにバイリンガルチェックの後に、
下記のような工程を入れることができます。
ただし、工程が増える分、納期が長くなり料金も上がります。

・モノリンガルチェック
専門性の高い文書などの場合、バイリンガルチェックの後に、
主に訳文についてその分野の専門家によるチェックを入れることができます。

・プルーフリーディング
バイリンガルチェックの後に、読みやすさの観点からリライトや
推敲の工程を追加することができます。

■まとめ
短納期で対応する方法は、作業工程を削除する分、
品質面においてリスクが潜んでいます。
品質の高い翻訳に仕上げるには、追加の工程がある分コストや時間が必要です。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で翻訳会社に相談してみましょう。

【英語で一言】
「え、これだけ?(食べ物の量やお金の量など」 Where’s the rest of it?
「残りはどこへ行った?」が直訳で「もうこれだけしか残っていないの?」という表現です。

【語彙を増やそう】
監修 かんしゅう editorial supervision(エディトーリアル スーパーヴィジョン)
著述・編集などを監督すること。
参考書を監修する。

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お客様の社外翻訳部を担います

対応言語:英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(南米/欧州)、
オランダ語、ポルトガル語(南米/欧州)、ポーランド語、ロシア語、
中国語(簡体字/繁体字)、韓国語、ベトナム語、タイ語、タガログ語など

対応ファイル形式:Text、HTML、XML、RST、XLIFF
Adobe社 Illustrator、Photoshop、InDesign、FrameMaker
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