「翻訳しやすい原文(日本語)とは」欧州/アジア言語 技術文書翻訳サービス会社のコラム
2024年12月4日(水)8:30
今後、日本企業の海外取引が増加するでしょう。
海外に販路を拡大する国内企業も増えるでしょう。
その際、重要なのが外国人が理解できる、理解しやすい正確な英語の文書です。
日本語から英語のパターンで書いて見ます。
翻訳作業において重要なことは、原文を正確に理解することです。
原文の書き方が悪ければ、訳文である英語にも影響します。
精度の高い翻訳の基礎となるのが原文理解です。
日本語は、原文理解がしづらい(=翻訳しづらい)言語と言われています。
では、原文理解が重要で、翻訳しやすい日本語とは、どういったものでしょうか?
●なぜ日本語に注意が必要なのか?
日本語は文脈に依存する言語のため、あいまいな表現が数多く使われ、
単語や文章の省略も多いです。
あいまいな日本語でも、翻訳者は行間を読んだり省略部分を補ったりしながら
読解していきますが、言語化されない日本の常識や文化に詳しくない
ネイティブ翻訳者には難しく、日本語読解を間違えて誤訳してしまうことがあります。
特に翻訳先言語の
ネイティブに依頼(例:日→英翻訳を英語ネイティブ翻訳者に依頼)するときは、
次のようなことに注意しましょう。
●主語・目的語・動詞を明確にする
日本語では主語や目的語が省略されることが多く、ときに動詞まで省略されます。
文章中に「誰が・誰(何)に・何をした」という情報が入っているかを確認しましょう。
●係り受けを明確にする
読み方によって意味がいくつかに分かれる文章は、語順を変えたり表現を変えたりすることで
係り受けを明確にして、誰が読んでも1つの意味になるようにしましょう。
(例)
△私は新発売の靴と小説を買いました。
→新発売なのは靴だけ?それとも、靴と小説の両方が新発売?
○私は小説と新発売の靴を買いました。
これは簡単な例ですが実際の文書の中には、
係り受けがもっと複雑で何通りにも解釈できる文章が多く存在します。
●わかりやすい日本語にする
翻訳依頼前には文書全体をざっと見直して、外部の人にわかりづらい日本語がないか
確認しましょう。
また、翻訳者から日本語に関する質問が来たときには快く応じてあげてください。
翻訳精度が上がります。
「わかりやすく翻訳しやすい日本語の文章」の書き方を5つ記載します。
1. 主語・述語・目的語・対象物の所有格の明記
主語・述語・目的語・対象物の所有格は、英語の文章にはどれも必要不可欠なものです。
ひとつでも欠けていると誤訳の原因になり得ます。
日本語の文章を書くときはついつい省きがきですが、主語や述語、目的語、対象物の
所有格が明確かつ正確な場所に書かれているか気をつけましょう。
2. 賛否の明記
英文では、各段落や論議の初めに、
その事項に対して自分が肯定的な意見を持っているのか否定的な意見を持っているのかを
まず明記し、それから議論を展開するのが一般的です。
YESともNOとも取れるあいまい表現を使って書き始め、
最終的に自分の論点を導くような書き方は避けましょう。
「起承転結」ではなく、「結承結」と覚えてください。
3. 短い文
1文(1センテンス)が長くなると、
翻訳者は修飾語がどの言葉にかかるのかがわかりにくくなります。
英文は通常1文2行程度で、3行以上は長すぎます。
日本語で書く時も「短いかな」と思うぐらいに短くまとめましょう。
4. 簡素な文
日本語に比べると、英語などの欧州言語には、敬語的な表現があまりありません。
そのため、あいまい表現の多くは翻訳作業の段階で削除されることになります。
回りくどい表現を避けるよう気をつけましょう。
5. 単数か複数かの明記
英語では文法上、ほとんどの場合、名詞にa/anやtheなどの冠詞をつけなければいけません。
そこで日本語で書く時点で、名詞が意味するものが、1つであるのか2つ以上であるのかを
特定しておくと、翻訳が円滑に進み誤訳も減ります。
述べている内容が、一般論なのか特定のケースなのかを含め、
前後関係に頼らなくても単数であるのか複数であるのかを判断できるような書き方を
工夫してください。
以上、翻訳会社に依頼する前に上記の点に注意して日本語原稿を仕上げると、
誤訳が減り満足度の高い英訳原稿へと近づきます。
ちなみに、翻訳パターンが英語→日本語でも同じことが言えます。
よくあるのが英語が母国語でない人が書いた英語の文書の場合、
わかりづらい英語であることがあります。
以上です。
この考え方は、SNSやブログでも利用できます。
日本人だからこそ日本語にこだわってみることも大切ですし、意外と面白いですよ 🙂
【英語で一言】
「最高!」 Awesome!
fantasticよりさらに「すごい!」という時に使います。最大限の驚きをもって褒める感じです。
【語彙を増やそう】
根を詰める こんをつめる persevere(パーセヴィアー)
一つの物事を精神を集中させて続けて行う。
根を詰めて作業をする。
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