「翻訳会社を選ぶ基準」欧州/アジア言語 技術文書翻訳サービス会社のコラム
2025年4月10日(木)8:30
さて、翻訳会社選定の判断について書いてみます。
翻訳会社を選定するときに最も分りやすい基準は、
「総額」
あるいは
「単価」です。
その他の判断基準としては、営業担当者の説明や、
翻訳トライアルの品質評価などがありますが、
実際のところ営業マンが翻訳をするわけではありませんので、
営業トークだけでは翻訳会社の実力は分かりません。
また、翻訳トライアルのみ品質を高くする翻訳会社の存在しています。
ある意味、「金額」以外に翻訳業者の提案内容を数値化できる指標は
事実上存在しないため、多くの発注者はこれを主たる基準として翻訳業者を
選定されていることでしょう。
ですので、今回はまず分かりやすい翻訳料金の観点から、
良い翻訳会社を選定するための考え方を書いてみたいと思います。
話を分かりやすくするため、
「お客様」が考えること、
「翻訳会社」の内情、
「翻訳者」のレベル、
と順を追ってご説明します。
果たして、翻訳は「高いから質が良い」のでしょうか? 「安いから悪い」のでしょうか?
■お客様の視点
「価格重視」のお客様でなければ翻訳単価が極端に安い翻訳会社は
おすすめできません。
「プロの翻訳者が丁寧に仕事ができる単価」ではないからです。
最近は機械翻訳を業務に導入している翻訳会社も出てきておりますので、
品質重視のお客様ならば逆に不安に感じられて発注に至る可能性は低いと思われます。
当社でも過去に別の翻訳会社が翻訳されたものを
参考資料としていただくことがありますが、
機械翻訳や機械翻訳を手直ししただけのような訳文を見かけることがあります。
品質重視のお客様ほど選ばれる傾向が強いのが翻訳単価が高い翻訳会社です。
しっかりした営業担当がいて、それなりの金額を取っているところは
「堅い」というイメージがあるのかも知れません。
「高かろう良かろう。安かろう悪かろう」の考え方ですね。
間違ってはいませんが、注意が必要です。
以下、翻訳会社からの視点でご説明します。
■翻訳会社の内容
一般に受注コストは、品質管理、案件管理、顧客対応が見積に含まれます。
しかし、三次請け、四次請けが発生しているとすればどうでしょうか?
例えばマージンが50%だとして、翻訳会社がマージン40%を取って別の翻訳会社に
発注しその翻訳会社が更に三次、四次請けとなれば・・・。
もし他の翻訳会社より高い単価を支払ったにも関わらず、
三次請け、四次請けの翻訳者が一次翻訳を担当し、
簡単なチェックのみで納品されていたとしたら、
「高かろう良かろう」の考え方は通じなくなってしまうのです。
代理店やSI会社へ翻訳業務を依頼した際に、三次請け、四次請けの流れが、たまに発生しますね。
■翻訳者のレベル
実際に仕事をするのは翻訳者であり、
一次訳を担当する翻訳者の力量が最終納品物の品質に決定的な影響を及ぼすのは事実です。
そして言うまでもなく、「お金」は翻訳者にとっても極めて重要な問題です。
さて、処理能力についてはだいたい次の通りです。
手の早い翻訳者でも英文和訳であれば1時間に処理できるのは
500単語、平均的には250単語。
いくら使用できるツールが進化しても、ここから飛躍的な高速化はのぞめません。
報酬が三次請けの翻訳者は処理能力が低くなります。
処理能力が高い翻訳者は、単価が高いからです。
プロの翻訳者は基本的にはTOEIC満点に近い英語力を持ち、
各分野で長年の実務経験を積んだベテランです。
安い翻訳単価であれば請け負わず、仕事は経験の浅い翻訳者に流れていきます。
また、1時間に500単語を処理できるとしても、
無理にスピードアップして品質を落とすかどうかのジレンマが生じます。
つまり、ワリに合わない仕事は、ムリな作業スピードにより品質を落とすか、
経験が浅く実力の低い翻訳者が担当するしかなくなるのです。
機械で自動化できない仕事であるだけに、お客様も基本的な視点を持つことが重要です。
ということで、
重要なのは額面の金額ではありません。
最終的に、誰が、どの程度の「単価」で仕事をしているかなのです。
1社ではとても処理できないような量の翻訳を発注されるのでなければ、
「その会社が社内で翻訳しているのかどうか」、外注しているとすれば
「どのようなところに外注しているのか」を確認することが大切です。
なかなか実態をつかむことは難しいですが、そうすることが、
数値化できない品質面の費用対効果をできるかぎり高めるための最も確実な方法です。
■番外編
翻訳担当者で選定する。という考えもございます。
単価、品質、納期にさほど違いがないのであれば、翻訳担当者(窓口)で選定するのもありかと思います。
私が聞くのは、
・翻訳会社の担当者(窓口)やプロジェクトマネージャー、翻訳者と馬が合わない。
・技術系文書の翻訳知識不足、誤訳、過度な意訳などのミスに対して謝らない。
・返信が遅い、結局上司を連れてくるので2度手間の交渉が多い。
言わずもがな仕事は、人と人のお付き合いになりますので、
意思疎通がしやすい人と仕事がしたいですね。
【英語で一言】
「消えろ!」 Disappear! Go away!
Disappear!は、「消えてくれ」、Go away!は、「ここから立ち去ってくれ」という意味です。
【語彙を増やそう】
流離 りゅうり wandering(ワンダリング)
あてもなくさまようこと。
異国に流離する。
==================↓当社のご案内↓===============
当社は、設立から8期目を迎えております。
本社登記は千代田区、実務は千葉県流山市にて独立し運営しております。
技術翻訳サービス会社です。
■ご提供可能なサービス 当社ができること
マニュアルや取扱説明書、製品カタログ、販促資料、販促用動画の翻訳
AI翻訳の正誤チェック ポストエディット
ネイティブスピーカーによる文法チェック
■翻訳業務に携わる方々にお聞きしたいこと
今の翻訳内容には満足されていますでしょうか
どのような翻訳内容になったらよいとお考えでしょうか
現状のままで悩みを改善し望みは叶いますでしょうか
■当社が役に立っているお客様からのご要望
数行から対応してほしい。
欧州地域言語、東西アジア地域言語に対応してほしい。
コンピュータ、電気電子、機械、基礎科学、プラント、化学、金属、医学など専門知識のある翻訳者を登用してほしい。
原文の誤記、文法の誤りを指摘してほしい。
既存の外注先である翻訳会社の担当者に不満があるため円滑なやりとりを希望したい。
私の個人経営会社となります。
私が即断即決できる為、契約から納品後まで柔軟かつ融通の利いた対応を重視される企業や担当者の方々とは、
長いお付き合いをさせていただいております。
気楽に依頼していただけるように心がけております。
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